【RWC】2023フランス大会プレビュー

RWCの歴史上第10回目となるラグビーワールドカップ2023フランス大会がいよいよ明日8日、地元フランス対ニュージーランド代表オールブラックスの一戦で開幕する。10月末までの約2か月に及ぶ戦いの火ぶたが切られる。開幕戦のメンバーも発表されたところで、改めて今大会の展望を書き残しておきたい。
なお、大会の概要や優勝予想などについては別途固定ページに詳細を掲載しているので、本記事とあわせて参照していただきたい。
目次
Toggleプール戦展望
プール戦は、開幕戦のプールAフランス対ニュージーランドを皮切りに各4プールで5チームの総当たり、勝ち点(ポイント)制で争われる。勝利で4ポイント、引き分けで2ポイントずつ、4トライ以上又は7点差以内の敗戦でボーナス1ポイントとなり、敗戦でも最大2ポイントがもらえるシステムになっているため、最後まで死力を尽くした戦いが期待できる。
プールA
フランスとニュージーランドが一歩抜け出し、イタリアが続く。順当ならフランスとニュージーランドが勝ち抜けるが、開幕戦の結果いかんでベスト8で対戦するプールBの相手が決まるため、初戦でもあり、両チームとも是が非でも勝ちたい一戦となる。ニュージーランドは過去RWCのプール戦で負け知らずであり、仮に敗戦すれば史上初となる。
プールB
世界ランキング1位のアイルランドと直前のテストマッチでニュージーランドを歴史的大差で破った南アフリカがリードし、好調を維持しているスコットランドが続くいわゆる「Pool of Death(死のプール)」。アイルランド、南アフリカともスコットランド戦が山場となるが、初戦で対戦する南アフリカが順当に勝利すればそのまま勢いに乗って1位通過する公算が高い。アイルランドも充実ぶりが著しいが、後がないスコットランドとの対戦がプール最終戦となっており、両チームにとって負けられない今大会プール戦で最大の注目を集めるマッチアップになる。
プールC
最近のテストマッチで3戦全敗と苦しい状況のオーストラリア代表だが、恵まれたプールで実力では一歩リード。続いてホームユニオンの1つウェールズが続くが、主将を欠いた手負いのイングランドとはいえ、テストマッチ初勝利を決めて調子の上がっているフィジーが大きな台風の目になる。ウェールズはチームとしてもフィジーとの相性も良くなく、チーム状態も最高とはいかないため苦しい展開になるが、初戦でもあり、この一戦を取ることができれば勢いに乗ってプール首位通過もあり、注目の一戦となる。
プールD
プレマッチでレッドカードとなった主将のオーウェン・ファレルが第2戦となる日本戦まで欠場が決まっており、監督の交代などでチームとしての仕上がりが良くないイングランドがどこまでこの2週間で復調してくるかがポイント。アルゼンチンのほかのチームとの力の差が大きく頭一つ抜けているため、現実的にはそのイングランドに日本とサモアが絡んだ三つ巴の2位争いになると見る。日本は、初戦のチリ戦は必勝、続くイングランド戦が最大の山場で、ここに勝つことができればようやくベスト8が見えてくるが、イングランドもサモアも大会前段階では格上の相手と言え、よほどのパフォーマンスが出せなければ勝利はないだろう。
ノックアウトステージ展望(注目チーム)
開催国フランスが第一、連覇を狙う南アフリカの調子が良く第二に、その他ではアイルランド、ニュージーランド、アルゼンチンが上位、それを脅かす存在としてスコットランド、フィジー、サモアあたりまで。
日本はとにかく初戦のチリと続くイングランド戦次第で、現状では苦しいが、期待して注目したい。
開幕戦展望
勝敗予想
フランス 70 対 30 ニュージーランド
分析
すでにメンバー発表のあったフランス対ニュージーランドの一戦は、決勝での再戦もあり得る今大会屈指のカードとなっている。
結果予想としては、ワールドラグビーの記事(第1回大会優勝ゲームキャプテンのデービッド・カークのインタビュー)でも取り上げられた歴代最高と言って過言でないSHアントワーヌ・デュポン率いるフランスがこの大会のために仕上げてきたメンバーで快勝すると見る。
フランスは、フォワードの強さに加えキックを含めたパス回しやゲームコントロールの巧みさ、うまさでボールを動かし、ヴィリエールとプノーの両WTBの決定力で取り切る力があり、オールブラックスのスピードに十分対抗できることから、順当なら終始リードのままゲームを終えられるだろう。
ただし、ニュージーランドが伝統のスピードと決め手、底力を発揮すれば勝ち切ることも十分にあり得るため、まずは序盤の展開とペナルティに注目したい。
開幕戦メンバー
フランス: Thomas Ramos; Damian Penaud, Gaël Fickou, Yoram Moefana, Gabin Villiere; Matthieu Jalibert, Antoine Dupont (captain); Reda Wardi, Julian Marchand, Uini Atonio, Cameron Woki, Thibaud Flament, François Cros, Charles Ollivon, Gregory Alldritt
リザーブ: Peato Mauvaka, Jean-Baptiste Gros, Dorian Aldegheri, Romain Taofifenua, Paul Boudehent, Maxime Lucu, Arthur Vincent, Melvyn Jaminet
ニュージーランド: Beauden Barrett; Will Jordan, Rieko Ioane, Anton Lienert-Brown, Mark Telea; Richie Mo’unga, Aaron Smith; Ethan de Groot, Codie Taylor, Nepo Laulala, Samuel Whitelock, Scott Barrett, Dalton Papali’i, Sam Cane (captain), Ardie Savea
リザーブ:Samisoni Taukei’aho, Ofa Tuungafasi, Fletcher Newell, Tupou Vaa’i, Luke Jacobson, Finlay Christie, David Havili, Leicester Fainga’anuku