【RWC】第5週(10月3日~10月9日)試合結果&ランキング
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ニュージーランド 73 v 0 ウルグアイ
ニュージーランドが快勝してボーナスポイントを獲得し、この時点で2位以上を確定させた。
ウルグアイはナミビア戦勝利の勢いを見せたものの序盤からニュージーランドのスピードに圧倒され、結果的に得点はならなかった。
フランス 60 v 7 イタリア
フランスが地元熱狂的な応援を受けて勢いに乗り、イタリアを圧倒してプール1位通過を決めた。
フランスは序盤からFW、BK一体となった多彩なシャンパン・ラグビーでイタリアを翻弄し、WTBダミアン・プノーのハットトリックを含む8トライ7ゴール2PGでイタリアの反撃を1トライに抑えて快勝し、プール全勝で1位通過を確定させた。主将のSHアントワーヌ・デュポンは欠場となったが、決勝トーナメントで復帰の目処も立っており、他の負傷者も復帰して万全の態勢で来週に臨む。
ニュージーランドがボーナスポイント付きの勝利を挙げたことで、イタリアは、決勝トーナメント進出に向けて勝利が絶対条件となったが、フランスの多彩な攻撃の前に失点を重ね、1トライを返して地力を見せたものの力の差を見せつけられた結果となった。
ウェールズ 43 v 19 ジョージア
ウェールズが苦戦を強いられながらも結果的には24点差の快勝でプール1位通過を確定させた。
ウェールズは、序盤スクラムに強みとこだわりを持つジョージアに苦戦を強いられたが、16分にPRトマス・フランシスが押し込んでトライを奪うとようやく波に乗り、その後も1トライ1ゴール1PGを加えて17対0と突き放した。前半終了間際にジョージアのトライを許すも、後半立ち上がりから本来の展開ラグビーで攻めのリズムをつかみ、WTBルイス・リース=ザミットがハットトリックとなるトライを決めるなどさらに突き放し、粘るジョージアの反撃をしのいで結果的には解消して首位通過を確定させた。
ジョージアは、こだわりのスクラムが機能してウェールズを苦しめたが、最後は突き放されて今大会未勝利で終えることとなった。
イングランド 18 v 17 サモア
イングランドが大接戦を制して辛くも勝利をおさめ、プール首位通過に花を添えた。ただし、肉弾戦を前面に押し出してくるサモアに劣勢を強いられ、強力FWがうまく機能していないことや他の強豪国と比較してのライン展開からの得点力に課題の多い対戦となった。
サモアは、強いFWを前面に押し出す自身の持ち味を存分に発揮した好ゲームを展開し、途中リードを奪うも、重要な局面でのペナルティなど、相手に主導権を渡す場面もあってわずか1点差に泣いた。
アイルランド 36 v 14 スコットランド
世界ランキング1位のアイルランドが、終わってみればボーナスポイント付きの圧勝で首位通過を決め、戦前の僅差予想をはねのけて優勝候補筆頭を再びアピールした。
アイルランドは序盤からスコットランドのアタック・ディフェンスを寄せ付けず、開始2分のWTBジェームズ・ローのトライを皮切りにトライを量産し、前半だけでボーナスポイントを獲得。後半も2トライを追加してスコットランドを突き放し、往年のライバルの望みを絶ち切った。SOジョニー・セクストン主将など主力を後半に交代させて決勝トーナメントに万全を期す。
スコットランドは、勝利以外に決勝トーナメント進出の望みはなかったが、気合が空回りしてアイルランドの強固な壁の前になすすべなく、60分まで無得点となって勝負を決められた。最後は2トライを挙げて意地を見せたが、WTBダーシー・グレアムの負傷交代など、大会後に不安を残す一戦となった。
日本 27 v 39 アルゼンチン
アルゼンチンが日本との決勝トーナメント進出をかけた大一番を制してプール2位を確定させた。
勝てば決勝トーナメント進出となる明確な目標の下、地力に勝るアルゼンチンがキッキングゲームをうまく運んで終盤の追加点につなげ、粘る日本を突き放して快勝し、決勝トーナメントに向けて上向きのチーム力を見せた。
日本は、前回大会に続くベスト8確定とその先を見据えた戦いで実力を垣間見せたが、重要な局面でのタックルミスや不用意なキック、反則などで好機を逸し、集中力の高いアルゼンチンに付け込まれて終盤突き放され、重要な試合を落とした。ただし、これでプール3位が確定し、決勝トーナメント進出は逃したものの、次大会となる2027年オーストラリア大会への出場権は獲得し、4年後に向けて新たに出発する試合となった。
トンガ 45 v 24 ルーマニア
ここまでなかなか力を出し切れず、「死のプール」と言われたプールBでプール戦敗退が決まっていたトンガがようやく本来の力を発揮してルーマニアに快勝した。
トンガは巨漢PRベン・タマイフナ主将を中心にFWが押し込み、WTBソロモネ・カタのトライを皮切りに3本のトライを重ね、今大会勢いのないルーマニア相手に実力を示した。その後負けじと追いすがるルーマニアに2本のトライを返されて接戦となるが、後半も終始リードを奪い、ルーマニアの猛攻をしのいで今大会初勝利を挙げて大会を締めくくった。
ここまで元気のなかったルーマニアは最終戦で意地を見せ、前半30分のFLクリスティ・ボボックのトライなど反撃したが、最後はトンガの圧力に屈した。
フィジー 23 v 24 ポルトガル
ポルトガルが2回目の出場でW杯初勝利を挙げ、隣国から駆け付けた大勢のファンで埋め尽くされた会場全体が歓喜に沸いた。
フィジーは勝ち点1を挙げれば決勝トーナメント進出を決める試合となったが、序盤から固さが見え、溌溂とプレーするポルトガルの勢いに押され、なかなか得点機を作れないまま前半を3対3で折り返した。後半もポルトガルの勢いに押されてついに先制トライを許したが、その3分後となる48分にFLレヴァニ・ボティアのトライで追いつき、反撃を開始。ところが、スピードあるポルトガルの展開に後手を踏んであっさりとPRフランシスコ・フェルナンデスにトライを献上して突き放され、シーソーゲームのまま勝負は終盤へ。先に得点を挙げたのはフィジーで、68分にトライを挙げて同点とすると、74分、76分に逆転、追加点となるPGをSHフランク・ロマニが決めて勝負あったかに思われたが、最後の最後に逆転劇が待っていた。
ポルトガルは、WTBラファエレ・ストルティのトライでリードを奪うと、終始粘りのディフェンスでリードを保ち、終盤リードを奪われた局面でも慌てることなく自分たちの持ち味を存分に発揮して78分のWTBロドリゴ・マルタのトライにつなげ、歴史的なW杯での1勝をもぎ取った。
この試合の結果にかかっていたオーストラリアの決勝トーナメント進出は、勝ち点が同点となって直接対決を制したフィジーに譲ることとなり、史上初めてプール戦敗退となった。
総評
プールAでは、フランスがイタリアに快勝し、フランスに接戦を演じたウルグアイを圧倒したニュージーランドとともに順当な決勝トーナメント進出を決めた。イタリアは3位を確定させ、次回2027年オーストラリア大会出場を決めたものの、対戦したフランス、ニュージーランドを含む上位国との実力差は否めず、結果的には完敗を喫した。来春の6ネーションズシリーズでの巻き返しに向けて抜本的な立て直しが必要になりそう。
プールBは、戦前の「死のプール」の評価どおり上位3ヵ国の混戦となったが、結果的には実力で勝るアイルランド、南アフリカの両国が順当に1位、2位となった。スコットランドは攻撃のバリエーションや決め手を備えたBK陣をうまく機能させることができず、僅差になったとはいえ内容的には差のある3位になった。
プールCは、オーストラリアがフィジーとポルトガルの結果次第ですでに進出を決めていたウェールズと決勝トーナメント進出のわずかな希望をつないでいたが、フィジーが辛くも勝ち点1を獲得し、あえなくプール戦敗退となった。フィジーは第1回大会以来のベスト8進出が決まり、プールD1位のイングランド相手に、大会前の初勝利の再現を狙う。ウェールズはジョージア相手に苦しい展開となったものの、他のプール戦同様に結果的には快勝し、決勝トーナメントに向けて弾みをつける首位通過となった。
プールDは、日本がアルゼンチンに激闘の末に敗戦し、決勝トーナメント進出を逃した。アルゼンチンは苦しみながらも最後は実力差を示して快勝し、次戦ウェールズ戦に挑む。1位通過を決めていたイングランドは、レッドカードやけがなどから復帰した選手たちを主軸にした決勝トーナメント進出後の布陣を見据えた体制で臨んだが、ボーナスポイント付きの勝利しかないサモアに大苦戦し、結果的には1点差で逃げ切ったものの、不安の残る勝利となった。
世界ランキング(10月9日更新)
| 順位 | 変動(前週) | 協会(国・地域) | レート |
|---|---|---|---|
| 1 | →(1) | アイルランド | 93.79(→) |
| 2 | →(2) | フランス | 90.59(→) |
| 3 | →(3) | 南アフリカ | 89.70(→) |
| 4 | →(4) | ニュージーランド | 87.69(→) |
| 5 | →(5) | スコットランド | 83.43(→) |
| 6 | →(6) | イングランド | 83.24(→) |
| 7 | →(7) | ウェールズ | 83.17(→) |
| 8 | ↑(9) | アルゼンチン | 80.55(↑) |
| 9 | ↑(10) | オーストラリア | 77.48(→) |
| 10 | ↓(8) | フィジー | 77.16(↓) |
| 11 | →(11) | イタリア | 75.93(→) |
| 12 | →(12) | 日本 | 74,27(↓) |
| 13 | ↑(16) | ポルトガル | 72.78(↑) |
| 14 | ↓(13) | ジョージア | 72.68(→) |
| 15 | ↓(14) | サモア | 72.23(→) |
参考:トンガ=16位、ウルグアイ=17位、
ルーマニア=20位、ナミビア=21位、チリ=22位
※ 変動とレートの↑は上昇、↓は下降、→は変動なし