前書き
この話は、ラグビーの歴史的な背景や基本的なルールについて、ラグビーをプレーする登場人物たちの視点から眺めてみることで、経験がないと分かりにくいラグビーという競技の基本的なルールや原則に関する理解を深め、その面白さや歴史に触れていただく機会を提供することを目的として、筆者の経験を基に書き下ろしたフィクションです。
ラグビーのルールや歴史については、極力記載当時のものに基づくよう努めています││それでもルール改正などの多いラグビーの性質上当該ルールや原則が適用されていた正確な時期や内容が事実と異なる場合があります││が、登場する人物や地域、場所、その他の固有事柄は全て現に存在する同名・同種のものとは関係ありませんので、予めご了解ください。
使い方
この話の中には、複数の登場人物が様々な立場で登場します。登場人物たちはそれぞれの立場でラグビーという競技にかかわり、プレーや観戦などを通じてラグビーを学び、楽しみや奥深さを理解します。話自体はフィクションですが、ラグビーのとらえ方や基本的なルールなどについては参考にしていただけるよう極力事実に基づくように編集していますので、登場人物たちの目線に合わせてラグビーを見てみることで自分自身がラグビーを追体験し、ラグビーのルールや歴史についての基本的な理解につなげていただければ幸いです。
登場人物
- 姫嶋啓史(ひめじまたけふみ):中学からラグビーを始めたごく普通の男子生徒。
- 深谷真治(ふかやしんじ):姫嶋と小学校の同級生で姫嶋をラグビー部に誘った。ラグビースクール出身。
- 常川亮(つねかわりょう):深谷から姫嶋とともにラグビー部に誘われた。体は細いが体を動かすことは嫌いではない。芸術肌で絵がうまい。
- 松田浩司(まつだこうじ):市立大田原中学の体育教師でラグビー部の顧問。若い頃は高校、大学とラグビー部で大学選手権など大きな大会にも出場経験あり。
- 卜部進(うらべすすむ):大田原中ラグビー部員。バスケットボール経験者で上背がある。
- 館川晴臣(たてかわはるおみ):大田原中ラグビー部員。小学校のバレーボール部出身でジャンプ力あり。
物語の舞台
- N県:日本の地方都市。都市の規模は全国で中の下程度。県庁所在地はN市。
- 市立大田原中学:N県N市立中学校。学力はさほど高くないが、中学にしては珍しく部活動にラグビー部がある。緑深い場所に立地。
- 県営ラグビー場:N県がラグビーの県大会を実施する県の市街地にもほど近い県営競技場。5,000人程度の客席が設置されている土のグラウンド。サッカーも行われるが、ラグビー部員は専ら「ラグビー場」と呼称する。